「私に似合う色ってなんだろう?」
ふとした瞬間、頭をよぎった私に似合う色。
20代前半頃までは似合う色を意識することはなくて、思いのままに好きな色を選んでいました。
どちらかというと、暗い色より明るい色。寒色系より、赤、黄色、ピンク、オレンジなどの暖色系が好きです。
明るいミントグリーンのトップスを着ていたときには、「その色似合うね♡」なんてほめてもらったこともありました。
なんとなく、そうなんとなく好きな色を選んで着ていただけだったので、「これは私に似合う色なんだ!」と新しい発見でもありました。
パーソナルカラーとは全く縁がなかったのですが、今思えば自分に似合う色が自然とわかっていたのかもしれません。
はじめてのパーソナルカラー診断
数年前のまだまだパーソナルカラーが世の中に浸透していない時代。
パーソナルカラーはもちろん、よくわからないパーソナルカラーという仕事をしている人をすごくすごく怪しいと思っていました。(ここだけのヒミツ…)
ですが、そんな思いとは裏腹にショッピングでは様々な色の洋服を体に当てて「私スプリングかな?」なんて、友だちにも聞いてみたりして似合う色探しを楽しんでいました。
そんな中パーソナルカラーができる人に出会い、パーソナルカラー診断をしていただく機会がありました。
ついに!私に似合う色がわかる瞬間がきたのです。
ドキドキ…
診断では、様々な色の布(ドレープ)を当てながら、春・夏・秋・冬の4つの中からどの色が似合うのかを見ていきます。
ほんの数分、ほんの数色の布と簡易な診断ではあったのですが、結果は「スプリング」に。
スプリングの色は好きで持っているものもスプリング系の色が多かったので、特に大した驚きはなく「やっぱりね」といったような感じでした。
それからは、さらにスプリングの色を意識して洋服やコスメを選ぶようになりました。
4分割の診断をして生まれた疑問
パーソナルカラー診断をして結果にも納得したのですが、日が経つにつれて私の中でいくつか疑問が生まれました。
スプリングなのに黒がしっくりこない
それは以前から感じていた違和感ではありました。
スプリングの色の中には黒もあります。だけど、黒い服を着るとなぜか顔がどんより暗くなってしまう。
似合わない…
そうなると、パーソナルカラーの診断は誤診だった?
本当はスプリングじゃないのかも!と少し不安になりました。
パープルや青みピンクのメイクも違和感なし
スプリングに似合うピンクは、黄みのあるコーラルピンクです。
コーラルピンクは好きなのですが、普段のメイクではパープルや青みピンクも好きでよく使っていました。
どちらかというとコーラルピンクの方がしっくりきます。だけど、青みが強すぎなければ青み系の色でも大きな違和感がなかったんですよね。
水色のコートもいい感じ
ベージュは似合うと自負していたのでベージュのコートを着ることが今でも多いのですが、パステルまではいかないけれどくすんでいない明るい水色のコートも着こなせているんですよね。
水色ってブルベ?サマーの色じゃないのかな?
そのときは、色の知識がそれほどなかったのでスプリングの水色なのかはわからず?水色も意外と似合っているので気に入って着ていました。
解き明かされていく疑問
それから数年が経ち…
私の長年の疑問が解かれるかもしれない!というものに出会いました。
それが、「16タイプのパーソナルカラー」です。
春、夏、秋、冬の4つから、さらに細かく各4つに分ける方法です。
《春の16タイプパーソナルカラー》
・ライトスプリング
・ブライトスプリング
・ビビッドスプリング
・ウォームスプリング
実は、“黒が似合う”のはスプリングの中でもビビッドタイプだけなんですよね。
これを知ったとき、ものすごく腑に落ちました。
そして、スプリングでも黒がしっくりこない私は、きっとビビッドスプリングではない!と確信もしました。
買ったばかりのビビッドなグリーンのカーディガンも残念だけど…
ここで、スクールでの思い出話を少し。
洋服(布)の色がそのまま顔に映り込んでしまうので、似合わない色を顔まわりに身につけるの避けましょう。(似合う色はその反対です。)
これは、パーソナルカラーの基本になります。
先生にグリーンのカーディガンの話をすると、
・・・その時は、良い解決策が出ないまま笑いになって終わりました。
ビビッドグリーンは、私には少し色が強すぎるだけでものすごく似合わないわけではないんですよ。
ボタンを外して羽織ろうかな♡
16タイプのパーソナルカラー
数年経つと、あれだけ怪しんでいたパーソナルカラーも雑誌を見ればパーソナルカラーの特集が組まれていたりと世の中にすっかり浸透しました。
それと同時に、人気すぎるあまりパーソナルカラーの知識がない人が誤った情報を流してしまう。なんてことも。
そして私もますますパーソナルカラーに魅了され、いつしかパーソナルカラーを仕事にしたいと思うようになりました。
大好きなメイクもパーソナルカラーを取り入れるとすごくステキなんですよね。
「似合う」ってすごい!
と言いながらも、似合う色以外(ものすごく似合わなければ)も使いますけどね。
私のパーソナルカラーは、
1st Bright-Spring(ブライトスプリング)
2nd Bright-Summer(ブライトサマー)
brightとは
明るい,輝く,晴れやかな,ぱっちりとした,晴朗な,あざやかな,さえた,透明な,朗らかな,快活な
純色(ビビッドトーン)に白を少量混ぜたような色で、黄みがあり明るく澄んだ色が特徴なのがBright-Springです。
(詳しいことは長くなってしまうので割愛します。)
そう言えば10年ほど前に、私は「赤や青などに白を少し混ぜた色が似合いますよ。白だと真っ白じゃなくて…」と知り合いから教えてもらったことがありました。
そのときは布など使わず目視だけだったのですが、当たってますね!
ここで、メイクとコートの謎も解けました。
メイクのパープルと青みピンクは、2ndがブライトサマーなので寒色系でも青みが強すぎず、明るく澄んだ色なら範囲内ということ。
水色のコートも、自然とブライトカラーの水色を選んでいました。
スッキリ。
本当にスッキリしました。
百貨店のパーソナルカラー診断
パーソナルカラーのスクールに通う前、百貨店のパーソナルカラー(4分割)診断にも行ってみました。
私が「明度、彩度」という言葉を口にするとアナリストさんは驚かれていたのですが、(色が好きなのでこの辺は知っていました)目や手の色を見たり似合う色の説明などすごく丁寧に診断をしてくださいました。
果たして結果は?
サマーになりました!!!
今までスプリングとして生きてきた私はすごく動揺したのを覚えています。
サマーとスプリングで悩まれていたんですけどね。
私は以前とは異なる結果になるという経験をし、パーソナルカラーを何度も受ける人がいるのはこれが原因だということも感じました。
『スプリング→サマー』と異なる結果になったことについて。
百貨店という自然光がない室内と暖色系の照明で診断が行われたことや、その時の私の洋服や持ち物がほぼサマーの色(好きな色)だったということです。
今となってわかるのですが、青みピンクを肌の近くに置くと誰でも肌が白く見えます。それを、肌が白くなる=青みが似合うブルベと判断してしまうことにつながるのだと。
また、好きな色(洋服や持ち物)=似合う色とは必ずしも言い切れないということです。
診断方法は基本ドレープ(布)を使いますが、先入観だったりとアナリストによって判断の違いは多少あるかとは思います。
それに、人間だもの。
私は1stがブライトスプリングなので、これは誤診です!と言いたいところではあるのですが、2ndがブライトサマーです。なので、似合わなくはないんですよね。
この診断では1時間かけてサマーと導き出したのですが、たとえ30分だったとしても2時間でもそれ以上でも結果は同じ。
パーソナルカラーをする上で、診断をする環境や知識と経験がどれだけ必要かということを身をもって知ることができました。
実際、パーソナルカラーの診断はたくさんの色を見るのですごく体力がいることでもあります。
パーソナルカラー診断を仕事にされている方は日に日に増えてきているのですが、ちょっとやそっとで出来ることではないということも。
百貨店やショッピングモールなどのパーソナルカラー診断は、値段も手頃で人気があります。名前の知れた有名なところだと安心感もありますしね。ただ、自分のことを知るための“きっかけ”くらいに思っておいた方がいいかもしれません。
「似合う色」は、一言では語れない
今までの経験を踏まえてわかったことは、やっぱり4分割のパーソナルカラーでは限界があるということです。
4分割のパーソナルカラーがダメというわけではないのですが、4分割では色の幅が広すぎて私のようにしっくりこなくて迷いが生じてしまう人が出てくると思うんですよね。
たとえば、スプリングタイプの私が黒を苦手としているように、サマーと診断された人でもサマーの全部の色が似合うとは限りません。
16タイプのパーソナルカラーだと、自分に似合うのはサマーの明るい色?鮮やかな色?くすんだ色?青みが強い色?となるわけです。
ほんの少しの色の違いで、良くも悪くも驚くほど変わってしまうから不思議。
また、パーソナルカラーでは「似合う色」と言っても、明度や彩度など似合う色の傾向を知ることがポイントになります。
それと同時に、似合わない色や苦手な色を知ることで、色の使い方や日常での色選びがすごく簡単にもなります。
1つだけ。
私がパーソナルカラーに出会う前と、出会ってから変わらないことがあります。
それは、「色を自由に楽しみたい」という想い。
私はもともと色が好きなのでパーソナルカラーに出会ったことで、さらに日常に色を散りばめながら楽しんでいます。
そして、「似合う色」がその人をより一層輝かせてくれること。色の魅力をたくさん人に伝えていきたいなと思っています。